hitori_yogari

感想やら記録やら「好き」の捌け口だったり。

夜空はいつでも最高密度の青色だ

先日、改めて映画館で観たので今更ですが感想を発散する。BDは持ってるけど、改めてスクリーンで観るとやっぱり違った。初めて観る映画のように新鮮な感動を味わえました。尾道まで行って来て良かった~。ブログだと文字数に優しいので盛大にネタバレ含めまくりで、ネタバレ含めまくりで(注意)、自分勝手に思ったことや好きなところを長々と。本当に長々と綴りました。すいません。そして、気付いた。思っていた以上に、私はこの映画が、とても好きらしい。

 

初見、家で初めて見終わった時の感想は「めっちゃ純愛映画じゃないか!?(驚愕)」だった。予告でガールズバーとか。そもそも池松壮亮だし。子役の時代にはそりゃあるけど、池松壮亮でここまで純で愛な恋愛映画を2017年で観れるなんて思ってもみなかったので色んな衝撃と感動でした。さて、序盤から怒濤の詩的極まりない美香の心の声。最初は、正直ここで【うわ…苦手かも😅】と少し思ってしまった。自分は変=他人と違う=特別。みたいな節のある女子の痛さに何本も刺された。いきなり歌い出すミュージカルのように、随所で詩を謳います。原作が詩集だと知ってても美香の気持ちに自分を重ねる部分は少ないです。近年、恋愛離れが問題視されてる世の中で「世の中“恋”で溢れちゃってる」みたいな卑下の仕方はイマイチ私にはピンと来ないし。東京に対するマイナスな想いも田舎住まいの私にはピンと来ない。あくまで私個人だから映画には関係ないけど。でも、よく考えると恋愛離れとかなんとかテレビや雑誌は話題にするけど休日に出かけにゃ恋人同士がウジャウジャしてるし。恋愛に興味なさげな友達も彼氏は作るし別れりゃ食欲無くすほど落ち込む。東京だって、極たまに数回行ったことあるだけで数日滞在したくらいなら地元との違いなんてビルの高さと人の多さくらいのもんと思うけど。それが何年も続くと美香みたいに思うかも。夜中に渋谷を初めて歩いた時は昼間より人が増してることに驚き、街の明るさに驚き、テレビでしか見たことない人種が本当に居ることに驚きとゆうか呆れとゆうか通り越して“無”みたいな感じになったし。夜空は青色ってなんだ?って思ったけど確かに東京の空は黒くなかった。美香の「東京に黒は無い」は本当にそうなのかも。田舎の黒はハンパねぇぞ。美香でバシンッ!と来たのは、カラオケ帰りに子犬にエサをやる慎二に「その子つかまったら保健所で殺されるんだよ」とか、慎二が“死”とゆう言葉を嫌うのを分かっていながら連発しちゃうところ。その前から嫌われるようなことをわざと連発してる。慎二もだけど、本当は喋りたくない。喋りたくない訳じゃないかもしれないけど、時間を埋めるためだけに言葉を頼っても自分の気持ちとは逆に暴走してしまうから。言えば言うほど言いたいことが言えない。伝えたいことが伝わらない。本当に伝えたいことも分からない。のに、口を動かすと本当に災いしか生まれない。自己嫌悪が止まらなくて、ひとりになって泣く自分にさらに自己嫌悪。あ~分かる。慎二の目が辛い。智之のお葬式の時だってそう。傷ついてる慎二にさらにあんなこと言っちゃう。トドメの「死ねばいいのに」は酷い。これ以上傷つけたくない。傷つけられたくない。孤独は優しい。そこに逃げるばかり…。慎二じゃなかったら絶対に呆れて諦められてしまう。つまり慎二ってば最高のスパダリ✨池松壮亮の役で、こんな素直に恋人にしたいと思う男性は久保くん(Q10)以来ではなかろうか。

 

慎二の池松君は、まず片目のほとんど見えない感すげぇ~な!が第一印象。でも、相変わらず綺麗な瞳。好きだ~。こんな池松壮亮が見たかった!と思わせてくるほど素敵な人だった。慎二。本当は無口だけど、話そうとしたり聞きたいが先走ると暴走してエレカシみたいになる男の子(笑)一生懸命すぎて哀れにさえ見える時もあるけど智之の「黙れ💢」で叱られたわんこみたいにシュン↯↯って黙る飼い主と犬のような流れは萌える。どちらも推し俳優だから大変萌える。ちょいちょい空気が読めない慎二だけど、大事なところで空気読んでくるとゆうか無自覚な包容力がけしからん。池松壮亮キャラならではのLOSERオーラはムンムンだけど色気は封印。と思ってたけど大きい画面で観るとやっぱり随所から漏れてた。スクリーンから色気だだ漏れてた。そんな色気に周りも本人も気づいてないだろう慎二は素直で本当にいい子だ。ヘンテコじゃないよ。「ヘンテコ」って言葉遣う智之可愛いな(余談)岩下さんのためにガールズバー調べたり、「よく分かんかいけど!オレ出すよ!」って奢っちゃったりするし。智之が死んで、上司に心無いこと言われて、次の日現場で怪我したけど隠しちゃう。そんな純粋で優しいと生き辛いだろうよ。隣のおじいちゃんとのシーンも大好き。ふたりして可愛すぎる。私もあのおじいちゃん図書館利用したい。おじいちゃんの「食べて😄」が癒しすぎる。おじいちゃんと話すときの慎二の優しいトーンが素敵すぎる。おじいちゃんから借りた本をマック食べながら熱心に読む慎二がカッコイイ。けど、その後のスマホの着信音と「えッッ!…え??」が最強(笑)慎二に愛してたメール送った女の子と会うときの慎二の余所行き態度が新鮮。「最近の東京全然わからんないから、教えて?」の後の「…( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン」って暫く考えた後に思いついたように頷く慎二可愛い。そんで連れてったのがあの中華料理屋だから慎二ってば慎二(笑)下着の女の子とホテルに居てエッチしない池松壮亮を初めて見た。お膝にゴロニャンはしてたけど。カラオケでも美香のお膝にゴロニャンしようとして怒られてたけどなんなの。慎二なんなの。私の膝ならいくらでもゴロニャンしてくれていいのに。うん。「がんばれ」。締め切った扉を蹴り開けて動かなくなったおじいちゃんを見つけた時の表情に胸が詰まる。たまらないよ、なにあの顔。岩下さんとの飲み屋のシーンも大好き。予告から見てた「ごめんね?」はここでしたね。なにかの映画番組で「たくさん若手俳優いるけど、“ごめんね”言わせたら池松壮亮の右に出るヤツは居ない」とゆうピンポイントな褒め方されてたけど実際にそうかもと思った。岩下さんの言葉も良いし、結局はコンビニちゃんトークになって泣き笑いみたいになる慎二が愛しすぎて吐きそうになる。岩下さんの走って会いに行くを真似っこする慎二の猛ダッシュと、こうゆう時だけ「俺に言ってんだ!」って今までは聞き流してたような路上の歌も自分への励ましにしちゃう人間あるあるも愛しい。私も走って行ってみたい場所が欲しい。その後の容赦ない美香のお断りも慎二のショック受ける姿もトボトボ帰る後ろ姿も愛しいし笑える。池松壮亮の「えっ!」とか「あっ!」とか純度100%でいつも大好き。朝になってカーテン開けた美香のリアクションも、締め出されても良い子に待ってた飼い犬みたいな慎二も可愛い。まさか一晩中お家の外で待ってるなんて。忠犬。おいでおいでされて戸惑いながらも嬉しそうに尻尾ふって走ってく慎二が最高に可愛い。美香に髪飾りプレゼントする慎二の初々しさと、プレゼントされて値段に文句言いながらも何度も「ありがとう」を言う美香も、値段を指摘されて少し気にしつつも照れる慎二も。仕事中に浮かれ気分が漏れちゃって笑顔で機材を運びながら「これが最後~助けて~」とか言ったり、子供みたいに雨を触ってニコニコしちゃって周りを戸惑わせる慎二も。とにかく良い大人な2人が初めての恋をしたように純粋で可愛いが沢山詰まった近年珍しい映画だと思いました。台詞みたいにかしこまって「それを承知で好きなんだ!美香のことが!」の後の「言っちゃった…」とかお前なんとゆう可愛さ。言われた美香もいつもの屁理屈が出てこず無言になっちゃうのも可愛いし。あ~2017年最高のカップルが誕生してた。おめでとう。2人して( ˙⌓˙ )ポカ-ン( ˙⌓˙ )ポカ-ンとしてるカット可愛かったね。初めて慎二の家で2人っきりの夜。なんでもない深夜の通販番組を見ながら再びシビアな問題を繰り出してくる美香に、分かったそぶりで世の中の問題を説くわけでもなく、分からない!と一掃するわけでもなく、ただただ誠実に純粋に遠く離れた私たちに出来る昔からある手段。昔からあるけど蔑ろになってしまっていく手段。「募金する」って回答が素直にストンと落ちて何故か泣けてきてしまう。抱きしめるでもなくポンって頭に乗せられた手が。空気が。とても優しくて泣いてしまう。美香も泣くし。はぁ…慎二みたいな彼氏欲しい~と思いました。年収200万いくかいかないかだけど。それでも慎二と結婚したい人生だった。朝までずっとずっと隣で座ってたんだろうね。そんな2人が好き。初めてのキスとかどうなるんだろうか。見守りたいしかない。どうやら慎二は頭いいらしいし、ちゃんと会社に就職もしようと思えば出来そうだし。てか、実は頭イイ✨とか何そのスペック。明るくて頭良くてって…さては、無意識にモテてたタイプだったりして。あの子だけじゃなかったりして。慎二のモテ期は高校時代だったに違いない。本人は全く気付いてなかっただろうに100000票だけど。あと、池松君の吐息のような空気のような台詞が好きです。台詞とは言わないか。うん。分かる人だけ分かってください(笑)

 

池松壮亮松田龍平も居るって最高のキャスティングなんだけど。智之の退場の早さに慎二と同じく「…えっ?」だったけど。ほんといきなり倒れて死なれたら騒ぐより泣くよりああなるだろうね。何度も言うけど慎二への「黙れ」ありがとうございます。Sっぽい松田龍平ありがとうございます。アンドレスの部屋で不自然に踊る智之がツボです(笑)その後、慎二に古傷が見つかって毎度お馴染み喋り出すと止まらない慎二の質問攻めに「消えない傷つだ👍カッコイイだろ✨」ってポーズ付きで茶化す智之もツボです(笑)なんだかんだで慎二の兄ちゃん的な立ち位置なのかな。面倒は見てくれなそうだけど。慎二に、美香とのお付き合いを応援しろとゆう圧の掛け方が好きです。「友達だ♥」って可愛いな。そんで、友達ってゆうワードに少し照れてるような嬉しそうな慎二も可愛な。そして、棺桶の中の智之の死に顔がとてもとても美しいです。

 

アンドレス。随所でええ男だ~って思った。背が高くて慎二と並ぶと子供と大人のようだ。皆でガールズバーに行くぞ⤴イエーイ⤴って時に「行かない。奥さん子供居るから。」ってサラッと断れる感じ。遠く離れた日本で働いてても浮気とかしないアンドレス。良い夫だ。智之が死んで…お葬式で上司に仕事中に死ぬなとか心無いこと言われて…傷心の慎二が仕事中に怪我しちゃったけど誰にも言わず我慢してるのを1番に気付いてくれるアンドレス。良い人だ。大丈夫だと強がる慎二に「もう嫌だぁ~😖」って悲しそうなアンドレスに私は毎度泣きそうになる。岩下さんがコンビニちゃんのことを智之に話してんのを横で聞いてた慎二が「コンビニは便利だな~酒も煙草も24時間買えるだろ?恋まで売ってるんだって!」って内緒話みたいにアンドレスに報告してんの頭抱えるほど可愛い。そんな慎二を「仕事始めよう」って爽やかに無視するアンドレスのスルースキルが華麗。そんなアンドレス…唐突にお国に帰っちゃって思わずテレビに向かって「えぇぇぇ~!?」って声出たよ。映画館じゃなくて良かったよ。岩下さんが辞めることになって、慎二とアンドレスで見送って、その直後かよ!間髪入れずかよ!「国に帰るよ。」ってサラッと言ったな(笑)動揺する慎二を余所にマイペースなアンドレス。そっと慎二を抱き寄せて、頭を数回撫で撫でして去って行った…。なんだよそれ。イケメン包容力の余韻を残して爽やかに去って行っぞ。完全に慎二ひとりになってしまったじゃん。仕事、明日から寂しいじゃん。なにげに、アンドレス好きだったのに。正社員よ。

 

岩下さんについてに言うことないな(いい意味で)田中啓司さん。さすが。素晴らしき貫禄。1番の名言メーカーではなかろうか。「ざまぁみやがれ!」 私もそう言ってやろう。岩下さんは誰よりもしぶとく生き残りそう。勝ち続けてる人より、ああゆう人間の方が強いんだよな。きっと。そんな岩下さんだけどパンフレットに載ってる撮影中のオフショットの1枚。アンドレスが慎二の肩を組んで2人にこやかに写ってる横で田中啓司さんが眼鏡姿で足を組んでクールに写真に写ってて、岩下さんとは真逆の大人オーラが漂っててギャップに痺れました(笑)もちろんアンドレスと池松慎二の仲良しっぷりもたまらんし。それにしても、パンフレット結構分厚いね。
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読み応えありますよね。まだ買ったばっかりで全部読めてない。読むのが楽しみです✨✨

 

これでも言いたいことはまだまだあると思うけど得るモノの豊富な映画だった気がする。石井監督ならびにキャスト・スタッフの皆様ありがとうございました。エンディングの曲もええよね。ニーズに答えることばかり優先して弱気になってる世の中。今ある答えなんて分かりきってる。新しいものを提供するのが“作り手”の仕事。皆さん素晴らしい。分かりにくいことって認められにくいけど。考えるて得るモノより、手軽な答えを求める方が楽チンだけど。でも、自分で考えて感じて消化に時間のかかる作品の方が年月経った後でも自分の中に残ると思います。そんな作品でした。拍手(スタンディングオベーション